DeNAの「3度目の下剋上」でCSを変えるべきなのか──1位の突破率は約8割、それでも勝ち上がる特殊性
DeNAの下剋上で再燃するCS廃止論
10月17日、DeNAが阪神を破り、2年ぶりの日本シリーズ進出を決めました。
レギュラーシーズンは71勝69敗3分の3位。優勝した阪神とは7.5ゲーム差がありましたが、CSでは巨人に2連勝、阪神に4連勝と負けなしで勝ち上がりました。
この結果を受けて、改めて議論になっているのがCSの存在意義です。
143試合を戦って優勝した球団が、短期決戦の結果によって日本シリーズ進出を逃す。この仕組みに納得できないという意見は理解できます。
ただし、今回の結果だけで「CSは不公平な制度だ」と結論づけてよいのでしょうか。CS優勝確率とDeNAの特異性について、まとめてみました。
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約8割はリーグ1位球団が突破している
2007年から2026年までに行われたCSでは、計39回のうち31回、率にして79.5%でリーグ1位球団が日本シリーズへ進出しています。
2位・3位からの突破は8回にとどまっています。
さらに3位からの突破は、2010年のロッテ、2017年のDeNA、2024年のDeNA、2026年のDeNAのわずか4回です。
2020年はセ・リーグでCSが開催されず、パ・リーグも3位球団は出場できなかったため、3位球団が挑戦できたのは38回。突破実績は約10.5%です。
また、2008年に1位球団への1勝アドバンテージが導入されて以降に限れば、1位球団の突破率は37回中30回で81.1%となります。
過去の実績を見る限り、CSは基本的にリーグ優勝球団に有利な制度として機能してきたと言えるでしょう。
もちろん、過去の突破率が今後も同じになるとは限りません。しかし、3位から勝ち上がることが極めて難しいのは事実です。
では、なぜその数少ない下剋上のうち3回をDeNAが占めているのでしょうか。
ここからはDeNAの特殊性を分析しながら、こうした例外的な勝ち上がりを理由にCSのルールを変更する必要があるのか、考えていきたいと思います。
DeNAの3位からの突破実績は60%
DeNAはこれまでCSに8回出場し、2017年、2024年、2026年の3回、日本シリーズに進出しています。
全出場に対する突破実績は37.5%ですが、3位からの出場に限れば5回中3回で、60%となります。
一方、DeNA以外の球団は3位から33回挑戦して、突破は2010年のロッテの1回だけ。約3%です。
もちろん、DeNAの対象はわずか5回なので、60%が本来の突破確率という意味ではありません。
それでも、数少ない3位からの下剋上の大部分をDeNAが占めていることは、極めて特徴的な実績だと思います。
もしかするとCSという制度に問題があるのではなく、DeNAが他球団と比較して短期決戦で結果を残していることが、今回の議論を難しくしているのかもしれません。
DeNAは何故3度も下剋上できたのか?
詳しく考察していきます。