DeNAの「3度目の下剋上」でCSを変えるべきなのか──1位の突破率は約8割、それでも勝ち上がる特殊性

2026年のクライマックスシリーズは、レギュラーシーズン3位のDeNAが6連勝で日本シリーズ進出を決めました。これを受け、再び議論が強まっているCS廃止論。しかし過去の実績では、リーグ優勝球団の日本シリーズ進出率は約80%です。3位のDeNAは何故これほど勝ち上がれているのか。その特殊性とCS制度のあり方を考えます。
ハマノンタン 2026.10.19
サポートメンバー限定

DeNAの下剋上で再燃するCS廃止論

10月17日、DeNAが阪神を破り、2年ぶりの日本シリーズ進出を決めました。

レギュラーシーズンは71勝69敗3分の3位。優勝した阪神とは7.5ゲーム差がありましたが、CSでは巨人に2連勝、阪神に4連勝と負けなしで勝ち上がりました。

この結果を受けて、改めて議論になっているのがCSの存在意義です。

143試合を戦って優勝した球団が、短期決戦の結果によって日本シリーズ進出を逃す。この仕組みに納得できないという意見は理解できます。

ただし、今回の結果だけで「CSは不公平な制度だ」と結論づけてよいのでしょうか。CS優勝確率とDeNAの特異性について、まとめてみました。

※無料読者登録すると、DeNAの戦力分析・ドラフト・球団運営などの新着記事をメールで受け取れます。

約8割はリーグ1位球団が突破している

2007年から2026年までに行われたCSでは、計39回のうち31回、率にして79.5%でリーグ1位球団が日本シリーズへ進出しています。

2位・3位からの突破は8回にとどまっています。

さらに3位からの突破は、2010年のロッテ、2017年のDeNA、2024年のDeNA、2026年のDeNAのわずか4回です。

2020年はセ・リーグでCSが開催されず、パ・リーグも3位球団は出場できなかったため、3位球団が挑戦できたのは38回。突破実績は約10.5%です。

また、2008年に1位球団への1勝アドバンテージが導入されて以降に限れば、1位球団の突破率は37回中30回で81.1%となります。

過去の実績を見る限り、CSは基本的にリーグ優勝球団に有利な制度として機能してきたと言えるでしょう。

もちろん、過去の突破率が今後も同じになるとは限りません。しかし、3位から勝ち上がることが極めて難しいのは事実です。

では、なぜその数少ない下剋上のうち3回をDeNAが占めているのでしょうか。

ここからはDeNAの特殊性を分析しながら、こうした例外的な勝ち上がりを理由にCSのルールを変更する必要があるのか、考えていきたいと思います。

DeNAの3位からの突破実績は60%

DeNAはこれまでCSに8回出場し、2017年、2024年、2026年の3回、日本シリーズに進出しています。

全出場に対する突破実績は37.5%ですが、3位からの出場に限れば5回中3回で、60%となります。

一方、DeNA以外の球団は3位から33回挑戦して、突破は2010年のロッテの1回だけ。約3%です。

もちろん、DeNAの対象はわずか5回なので、60%が本来の突破確率という意味ではありません。

それでも、数少ない3位からの下剋上の大部分をDeNAが占めていることは、極めて特徴的な実績だと思います。

もしかするとCSという制度に問題があるのではなく、DeNAが他球団と比較して短期決戦で結果を残していることが、今回の議論を難しくしているのかもしれません。

DeNAは何故3度も下剋上できたのか?

詳しく考察していきます。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、2533文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
「あと1球」からの大逆転! DeNAがCS無傷の6連勝で突破──2年ぶ...
読者限定
27イニング連続無失点!DeNAが阪神に3連勝で王手──投手陣の奮闘と...
サポートメンバー限定
織田翔希がMLB挑戦を決断──DeNAのドラフト1位は誰になる?最終候...
読者限定
平良拳太郎の快投でCS3連勝!──阪神とのアドバンテージを消したDeN...
サポートメンバー限定
織田翔希・菰田陽生だけじゃない──DeNAがドラフト上位で狙う可能性の...
サポートメンバー限定
DeNAが今オフ狙うべき投手は誰か──外国人先発3人とリリーフ左腕4人...
読者限定
DeNA、CS2連勝でファイナル進出!──度会・牧の連発、投手陣の奮闘...
読者限定
牧が先制、成瀬が救い、度会が決めた!──DeNAが見せたCSの強さ、1...