【DeNA】後半戦の復活に懸ける──正念場を迎える男たち
【1】後半戦に懸ける選手たち
2025年シーズンはもうすぐ折り返し地点を迎えます。
横浜DeNAベイスターズは現在Aクラスで、まだまだ優勝を狙える位置にいます。
ここまでの過程で1軍で活躍したり、抜擢された選手たちがいる一方、まだ1軍の舞台に戻れていない選手たちも数多く存在しています。
後半戦はリーグ優勝をかけてさらに熾烈な戦いになっていきますが、ここまで1軍で活躍できていない選手たちにとっては、来季に繋げるための「ラストチャンス」とも言えるタイミングです。
この記事では、成績や出場機会の面で厳しい状況に置かれながらも、後半戦での復活を目指す選手たちにスポットを当てていきます。
【2】DeNAの戦力事情
DeNAは今季、若手の台頭と外国人選手の活躍によってポジション争いが激化しています。
先発は外国人投手が盤石で東、ジャクソン、ケイ、バウアーの4人がローテを占めています。そのため残りの先発枠の競争が激しく、他に1軍で結果を残しているのは石田裕・大貫・平良しかいません。その他の先発は2軍で調整を続けている状態で、彼らとしては後半戦に1軍で登板するチャンスを掴みたいと思っているでしょう。
救援陣は入江、伊勢、ウィック、宮城らが勝ちパターンとして積極起用されてる一方で、他の投手たちの状態がなかなか上がってきません。1軍で起用できる枠はあっても、チャンスを掴み切れていない投手たちが多いです。
捕手は山本、戸柱、松尾の3人がマスクを被ってる一方、東妻や九鬼らも少ないながら1軍起用されました。捕手は1軍枠が狭き門ですが、1軍捕手4人の場合もあるので、調子次第ではまだ1軍起用されるチャンスはあります。
内野はセカンドの牧以外は固定できていない状態で、昨季まで主力定着していたオースティンや宮﨑の出場が減っています。なので活躍すれば定着できるチャンスはありますが、どの選手も今1つな状態です。
外野は佐野・桑原・度会らが定着している一方、梶原・蝦名・筒香らも起用されていて競争が激しいポジションになっています。しかしこの競争の中に入ってこれない選手には厳しい環境になっています。
以下、選手データ引用元:プロ野球データFreak
※6/16時点のデータ
【3】正念場を迎える男たち──8人の復活候補を紹介
■ 三嶋一輝:キレを磨いて打ち取るスタイルへ
2023年には国指定難病「黄色靭帯骨化症」から復帰して元気な姿を見せてくれましたが、以降はなかなか結果を残せず年々登板数が減ってきました。
2024年は1軍で7登板に留まり、今季はまだ1軍登板がありません。
手術後に球速が落ち、現在は平均140km台前半になっていて、2軍でも捉えられやすくなっているため、1軍でリリーフとして投げさせるには難しい状態です。
球威を上げるのが1番ですが、それが難しいとなると変化球のキレを磨いて三振を取ったり、打ち取れる球種を増やすことで「球速は出なくても打たれにくい投手」として再起を目指すしかないでしょう。
現在1軍リリーフ陣は勝ちパターン以外が流動化してるので、後半戦に昇格のチャンスは十分あります。