DeNA、現役ドラフトで知野を放出し濱将乃介を獲得──その意図とメリットを考察
「内野の余剰」と「センターの不足」という編成上の課題に、どう向き合った結果なのか。濱の特徴とともに、この入れ替えの狙いをわかりやすく解説します。
12月9日の現役ドラフトで、横浜DeNAベイスターズは知野直人内野手が中日へ移籍し、代わりに俊足外野手の濱将乃介を獲得しました。
今オフの編成状況を見ると「内野の余剰 → 外野の補強」という形で、DeNAにとって非常に理にかなった入れ替えでした。
本記事では、この動きの意図、濱選手の特徴、チームにもたらすメリットを詳しく解説します。
1. DeNAが知野を放出した理由
知野直人はポテンシャルが高く、俊足で内野のユーティリティ性があり、長打力も備えた魅力を持った選手です。
しかし、攻守において粗さが目立つ選手でもあり、なかなか1軍定着ができていませんでした。
今季は林琢真や石上泰輝ら知野より年下の選手が活躍して、更にドラフトでは本指名で内野手を3人も獲得しています。
こうなると、知野が今後よほど結果を残さなければ1軍昇格は難しく、厳しい立場になりつつありました。
そのため現役ドラフトによる放出は、戦力的な痛手というより“伸びる可能性がある選手を、使ってくれる球団へ送り出す”という合理的な判断だったと言えます。
2. なぜ外野が必要だったのか──桑原流出が生んだ“センター不在問題”
一方で外野は、桑原将志がFAで西武へ移籍したことで状況が一変しました。
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外野手の人数不足
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センターを守れる選手が少数に
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守備走塁の弱体化
桑原が移籍したことでDeNAの支配下外野手は8人になりました。これはかなり少ない方で、そのうち佐野や筒香は内野手としても起用されていたので、実質的な人数はもっと少ないです。
この中でセンターを安定して守れる選手に限定するともっと少なくなり、近年実戦でしっかり守っているのは梶原、神里、蝦名ぐらいしかいません。
このような状況なのでセンターを安定して守れる外野手は必要でした。濱将乃介の獲得は、編成ニーズに完璧に一致します。
3. 濱将乃介とはどんな選手か?タイプ・特徴・期待値
濱将乃介は、“走塁とセンター守備で勝負する外野手”です。特徴は以下の通り。
● 俊足・強肩が売り
ドラフト指名時には身体能力の高さが注目されていて、特に50m走5秒9、遠投125mという脚と肩の強さは濱の大きな武器と言えます。
● センターの守備力が高い
今季2軍では300イニング以上センターを守っていて、その上守備指標のUZRも高くセンター守備はかなり期待できます。
DeNAでは今季2軍で300イニング以上センターを守った選手はおらず、守備指標も濱より下になっていたので、センターはまさに弱点になっていました。
● 打撃は発展途上だがポテンシャルあり
濱は守備走塁は高く評価できますが、打撃面で課題があります。
今季2軍では300打席以上立ちながら、打率.250前後で本塁打は0本と打つ方ではアピールが弱い結果でした。
ただ、二塁打や三塁打はかなり稼いでいる方で、2軍の74安打中二塁打12本、三塁打8本と足を使った長打を打てています。
また四球も多く稼いでおり、出塁率は.350近いことから、塁に出て足を活かすという自分の役割も理解できています。