【DeNA】なぜデュプランティエはDeNAを選んだのか──獲得を後押しした「環境」という強み
なぜその環境が助っ人投手の心を動かしたのか。獲得の裏側を整理します。
デュプランティエ獲得の決め手
前阪神のジョン・デュプランティエ投手が、DeNA入りを決断した背景として、一部報道で強調されていたのが「DeNAが誇るバイオメカニクスの最新機器など施設面の充実」でした。
DeNAはデュプランティエと1年300万ドル(約4億7000万円)で契約したとの報道もされており、この条件面も大きいですが、施設面の充実も決め手の1つと言えるでしょう。
外国人投手を魅了するDeNAのバイオメカニクスとは何か?深堀りしていきます。
バイオメカニクスとは何か?──DeNAが重視する“共通言語”
バイオメカニクスとは、投球や打撃といった動作を力学・身体構造の観点から解析し、数値と映像で可視化する手法です。
DeNAは近年トラッキングデータや動作解析の導入を進めており、主に以下のような分析が行われています。
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モーションキャプチャによる全身動作の3D解析
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フォースプレート(床反力計)による下半身出力の測定
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高速度カメラと球質データを組み合わせた投球分析
重要なのは、これら器具をただ導入しているだけでなく、専用のアナリストや精通しているコーチがいて、一緒に投球解析を行えることです。
これらは導入を進めている球団もありますが、重要なのは解析結果が現場でどう使われているかです。
DeNAでは、数値や映像をそのまま提示するのではなく、コーチやアナリストが噛み砕いた形で選手に共有し、投球感覚と結び付けるプロセスが重視されています。
データが「指示」や「評価」ではなく、「選択肢を増やす材料」として扱われている点は、選手の主体性を尊重する姿勢とも言えるでしょう。
この“共通言語”があるからこそ、外国人投手も早い段階でチームに溶け込みやすくなっています。
デュプランティエが"心を動かした"理由
① 成功体験を壊さず、さらに改善が見込める
デュプランティエは来日1年目から、15試合で先発登板し防御率1.39という好成績を残しました。しかし8/9の登板後に「下肢の張り」で登録抹消になると、そのままシーズン終了まで1軍復帰できませんでした。
日本シリーズでは復帰したものの2回途中を7失点で降板し、シーズン中のような精彩がまるで無くなっていました。このようにデュプランティエは来日1年目に好調と不調の両方を経験しています。
デュプランティエがこれからNPBで活躍し続けるためには、1年目の良い状態を継続し、悪かった部分は改善する必要があります。しかも今年は32歳で球威の衰えなども出てきやすいため、単に猛練習すれば良いという問題ではありません。
ここから更に良くしていくには、自分の投球の「どこをどう改善すれば良いか」はっきりさせることが必須です。
DeNAのバイオメカニクス環境では、
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今のフォームでどこに負担がかかっているのか
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球速や球質を生んでいる要因は何か
を客観的に確認できます。
これは、デュプランティエが今後NPBで活躍し続けるために必要な環境と言えます。