DeNA、ショーン・レイノルズと契約合意──“剛腕素材型”右腕は投手陣再編の一手となるか
203cmの長身から投げ下ろす剛速球を武器に、先発・救援の両睨みで起用可能な素材型右腕。
この補強が投手陣再編にどんな影響を与えるのかを考察する。
DeNAは15日、FAとなっていたショーン・レイノルズ投手と2026年シーズンの選手契約に合意したと発表しました。
身長203cm・最速161km超の長身・剛腕右腕は、今季MLBで19試合に登板しています。
今オフ、ケイ、バウアー、ウィックら助っ人投手が相次いで退団する中で、DeNAは着実に新戦力の補強を進めています。
本記事では、レイノルズ投手の特徴を整理したうえで、DeNAにもたらす補強効果と今後の助っ人投手運用の方向性を考察します。
1. レイノルズの経歴
ショーン・レイノルズ投手は、異色のキャリアを歩んできた大型右腕です。
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身長203cm・体重113kgの恵まれた体格
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2016年ドラフトでマーリンズ入団
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当初は野手としてプロ入りし、マイナー通算1096打席に立ち35本塁打
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2021年途中から投手へ転向
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2024年にMLBデビュー、今季は主にリリーフで起用
MLBでは通算28試合に登板し、うち2025年は19試合に登板と徐々にMLBで実績を重ねつつあるところで、DeNAが獲得しました。
2. データから見るレイノルズの強みと課題
▶ 最大の武器は「純粋な球威」
レイノルズの特徴は、203cmの身長と最速161kmを活かした、角度と球威で抑え込むスタイルで非常に分かりやすい強みです。
レイノルズの主な球種は以下の通り。
①ストレート(フォーシーム)
投球の50%を占めるメインの球種。平均155km前後の球威で、ややアバウトながらもゾーン内に投げ込み、被打率が低めで空振りを奪う。
②スライダー
投球の約30%を占める決め球。キレと角度があり、右打者から見ると落ちながら外へ逃げて空振りを誘いやすい。左打者へも積極的に使い、インコースへ抉りながら落ちていく。
③スイーパー、チェンジアップ
レイノルズはストレートとスライダーのツーピッチスタイルが特徴だが、スイーパーやチェンジアップも合間に使う時がある。
主に投球の合間にカウントを稼いだり打者の狙いを逸らす目的で投げている。
▶ 課題は制球だが改善の可能性
打たれにくく、空振りも取れる投球ができるのがレイノルズの特徴ですが、課題は制球力とはっきりしています。
2025年のMLB成績でも被安打率6.67、奪三振率8.33は悪くない数値ですが、与四球率5.67はかなり高めで、四球で自滅していると言っても良い状態です。
これはNPBでもリスクになりますが、DeNAでは制球難の投手のコントロールを改善している実績があります。
以下、MLB通算→DeNA通算での与四球率変化
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ケイ:4.96→2.90
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ウィック:4.07→3.18
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ウェンデルケン:3.95→3.24
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ジャクソン:3.48→3.24
もともと与四球率が高い投手ほど改善が顕著に見られるので、レイノルズも改善できる余地は十分あります。
制球が改善すれば、ケイのように球威とキレで圧倒する投球ができるため、MLB側からも注目を集めてMLBへ挑戦するという、まさにケイと同じストーリーを歩むことも期待できます。
3. DeNAにとっての補強効果
レイノルズ獲得が、DeNAにとって以下のような補強効果があります。