【DeNA】外国人補強の大枠が完成──全補強を一望して分かる2026年の狙い
本記事では、獲得・残留した外国人選手をすべて整理し、補強の狙いと2026年のチーム像を読み解きます。
1月5日、横浜DeNAベイスターズは、今季阪神タイガースに所属していたジョン・デュプランティエ投手を獲得したと公式発表しました。
阪神の先発ローテーションの一角として防御率1点台の成績を残し、リーグ優勝に貢献した右腕の加入は、今オフの補強の中でも特にインパクトの大きい動きと言えるでしょう。
今オフのDeNAは、例年以上に新外国人選手の獲得が続いてきましたが、デュプランティエの加入をもって、外国人補強はほぼ出揃ったと見てよさそうです。
本記事では、今オフにDeNAが獲得・残留を決めた外国人選手をすべて整理し、「誰を」「どの役割で」補強したのかを一望できる形でまとめていきます。
1. 今オフの外国人補強はどこまで進んだのか
デュプランティエとの契約が決まった現時点で、DeNAの今オフの外国人補強は完成形にかなり近い段階にあります。
今回の補強で一貫して見えるのは、流出した戦力を単に埋めるのではなく、チーム全体のバランスを見直す再編を強く意識した点です。
今季のDeNAは、個々の戦力は決して不足していない一方で、配置や役割の噛み合わなさから、力を発揮しきれない試合も少なくありませんでした。その反省を踏まえ、今オフは「戦力の最適化」をテーマに補強が進められてきた印象があります。
2. DeNA 今オフの外国人補強一覧(2025)
まずは、今オフに獲得・残留が決まった外国人選手をポジション別に整理します。
【先発投手】
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オースティン・コックス(左)
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ジョン・デュプランティエ(右)
【救援投手】
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ホセ・ルイーズ(右)
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ショーン・レイノルズ(右)
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ハンセル・マルセリーノ(右)
【野手】
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内野手:ダヤン・ビシエド(右)
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外野手:クーパー・ヒュンメル(両)
今オフの補強は、特に投手陣の再編と強化に比重が置かれています。
今季と比べると、外国人先発は1枚減り、救援投手が1枚増える構成となりました。これは、先発の外国人依存を抑えつつ、課題だったブルペンを厚くする狙いがはっきり表れています。
しかも減った先発枠については、デュプランティエというNPBで実績のある投手を獲得することで、質を落とさずに再編を行っています。
野手補強についても、単なる人数補充ではなく、既存戦力の配置転換を可能にする役割重視の補強と言えるでしょう。
3. なぜ投手補強を最優先したのか
DeNAが今オフ、ここまで投手補強を重視した理由は明確です。
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外国人投手のほぼ総入れ替え
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先発ローテの外国人依存脱却
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ブルペンの枚数・安定感強化
今季はジャクソン、ケイ、バウアー、ウィックら外国人投手への依存度が高い編成でしたが、その全員が退団。必然的に、補強の最優先事項は投手陣の立て直しとなりました。
加えて、リリーフ防御率がリーグワーストだったこともあり、救援陣の再構築は避けて通れない課題でした。
こうした背景からDeNAは、「先発2枚+救援3枚」という形で、投手陣全体の底上げを図っています。
4. デュプランティエ獲得が“完成形”と言える理由
数ある補強の中でも、デュプランティエの獲得は特別な意味を持ちます。
最大のポイントは、すでにNPBで結果を残している先発投手である点です。外国人投手補強につきものの「日本野球への適応」というリスクを、ほぼ排除できる存在と言えるでしょう。
さらに、阪神という同一リーグの優勝チームから主力先発を獲得した点も重要です。
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敵として抑え込まれた投手を味方に
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日本特有の試合運びへの理解
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優勝争いを経験しているメンタリティ
これらは、新外国人投手にはなかなか求めにくい価値であり、単なる戦力補強以上の意味を持ちます。
5. バウアー不在は日本人先発の台頭で補完できる余地
コックスが「左の先発素材枠」だとすれば、デュプランティエは「計算できる先発」。この2枚を獲得したことで、先発陣の軸はしっかりと整いました。
それぞれに期待される役割は以下の通りです。
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コックス:ローテを守り、長いイニングを投げることで投手陣全体の負担を軽減
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デュプランティエ:安定した投球で試合を作り、勝利に直結する役割
バウアーが抜けた分については、日本人先発の台頭で補える余地もあります。
特に石田裕太郎、竹田祐は今季1軍で結果を残しており、ローテーション定着が視野に入る段階に来ています。
今季バウアーの投球回は133.2回。 石田裕と竹田祐がそれぞれ先発として登板数を伸ばせれば、このイニング数を分担することは現実的です。
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石田裕:78.1回 → 約140回
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竹田祐:37.1回 → 約110回
成績面を見ても、条件が整えば、先発陣全体の安定感向上につながる可能性は十分にあります。
6. リリーフは「枚数増」で再編成へ
リリーフでは、今季40登板のウィックが退団しましたが、代わりにルイーズとレイノルズを獲得しました。
2人がシーズンを通して稼働できれば、合計で100登板前後が見込め、ブルペンの運用は大きく変わります。
また、2人とも単なる中継ぎ要員ではなく、抑えやセットアッパーを担う可能性が高い投手です。これにより、勝ちパターンの再編が進むでしょう。
他のポジションの外国人枠との兼ね合い次第では、マルセリーノも1軍に入ってリリーフ3人体制もあり得ます。
入江、伊勢、森原、宮城、ルイーズ、レイノルズ、マルセリーノらによる競争が生まれ、リリーフ全体の底上げが期待されます。