DeNAはなぜ育成ドラフトに参加しなかったのか──指名ゼロに見える育成方針の転換と、戦力最適化の狙い
7年ぶりの育成ドラフト不参加
10月22日に行われた2026年ドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズは大阪商業大学の星野世那投手を1位指名し、支配下で計7人の選手を指名しました。
投手を中心に捕手や外野手も補強し、チームの課題に対応した指名になったと考えています。
一方、意外だったのが育成ドラフトへの不参加です。
DeNAが育成ドラフトに参加しなかったのは2019年以来7年ぶりで、2026年は12球団で唯一の不参加となりました。
ただし、今回の不参加は突然決まったものではないのかもしれません。
直近4年間の育成ドラフト指名人数を見てみます。
年度 育成指名人数
2023 5人
2024 3人
2025 1人
2026 0人
2023年には5人を指名していましたが、その後は毎年減少し、2026年にはとうとう指名ゼロとなりました。
単年度であれば、指名したい選手が残っていなかった可能性もあります。
しかし、これだけ継続して人数が減っていることを考えると、球団として育成選手の獲得方針を見直している可能性があります。
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高校生と外国人育成選手の獲得も減少
育成ドラフトの指名人数だけでなく、近年は獲得する選手の傾向にも変化が見られます。
特に大きいのが、高校生の指名人数です。
2023年は支配下で1人、育成で4人の高校生を指名し、計5人を獲得しました。
2024年も支配下1人、育成3人の計4人を指名していましたが、2025年は育成1位の清水詩太選手だけ。そして2026年は支配下2位の保西雅則選手だけとなりました。
高校生の指名が大きく減少しているのは明らかです。
もちろん、高校生だからといって必ずしも長期育成が必要とは限りません。ただ、大学生や社会人と比べると、一軍戦力になるまでに時間がかかるケースは多いでしょう。
これまでのDeNAは、育成ドラフトを利用して高校生を複数獲得し、長い時間をかけて成長を促す方針を取っていました。
しかし、ここ2年間はそうした選手の獲得を大幅に減らしています。
また、外国人育成選手についても同様の変化があります。
かつてはディアス、スターリン、マルセリーノらに加え、2024年にはモロン、マルティネスの2投手を新たに獲得するなど、外国人選手を育成する取り組みも行っていました。
しかし、2025年以降は新たな外国人育成選手を獲得しておらず、2026年の開幕時には外国人育成選手がゼロとなっています。
こうした動きを総合すると、DeNAは素材型の若手選手を多数獲得して育てていく方式から、少数精鋭の育成へと移行しているように見えます。
では、なぜ方針を変えようとしているのでしょうか。