DeNA逆転優勝へ向けた残り55試合の戦い方──阪神との直接対決が鍵を握る
横浜DeNAベイスターズは首位・阪神と9.5ゲーム差。厳しい状況ではあるものの、直接対決が11試合残る今、まだ諦めるには早い。
本記事では、逆転Vに必要な条件を“データ”と“戦力構想”の両面から解き明かします。
プロ野球もいよいよシーズン後半戦に突入し、各チームがクライマックスシリーズ、そしてリーグ優勝へ向けてしのぎを削っています。
横浜DeNAベイスターズはオールスター前時点で88試合を消化し、首位阪神タイガースとは9.5ゲーム差。
客観的に見れば“逆転優勝”は厳しい道のりに見えるかもしれません。
しかし──。それでも、可能性がゼロではないからこそ、私たちは戦い方に希望を託せるのです。
ここでは、残り55試合でDeNAが“奇跡”ではなく“現実の逆転”を果たすための道筋を整理します。
【1】現状の確認:逆転Vは可能なのか?
DeNAは現時点で41勝42敗5分、勝率.494。一方の阪神は53勝35敗2分、勝率.602と抜群の安定感を誇っています。
ただし、直接対決が11試合も残っており、ここで大きく差を詰めることができれば逆転の芽は十分にあります。
また、近年のプロ野球では、シーズン終盤に大逆転で優勝を果たした例もあります。
たとえば:
2015年 ヤクルト:8/23時点で借金1も、そこから怒涛の追い上げを見せて最終的に貯金11まで稼いでリーグ優勝
2016年 日本ハム:6/24時点で首位と11.5ゲーム差も、そこから貯金20を積み増して逆転優勝
つまり、“あり得ない話”ではないのです。
【2】逆転のために必要な条件とは?
阪神が残り53試合を勝率5割ペースの27勝26敗と仮定すると、最終成績は80勝61敗2分(勝率.567)になります。
これをDeNAが上回るには、残り55試合で38勝17敗が必要。単純に「2勝1敗ペース」でも届きません。
これは相当なハイペースで、大型連勝が無いと難しいですが、以下に述べるような“戦い方”が実現できれば、不可能ではない数値です。