DeNAが上位で狙いたい即戦力先発は誰か──2026年ドラフト候補10人を徹底比較
2026年ドラフトで、横浜DeNAベイスターズがどこを補強するのか。
ここまでの戦力状況を見る限り、一つの有力な答えとなるのが「先発投手」です。
もちろん、今季のDeNAは若い先発投手が次々と台頭しました。
石田裕太郎は100イニングを突破し、尾形崇斗、篠木健太郎、深沢鳳介、片山皓心らも一軍で先発機会を得ています。
9月19日時点では東克樹が150回、石田裕が113回2/3、平良拳太郎が95回1/3、尾形が80回2/3、篠木が71回2/3、深沢が49回2/3。
数年前と比べれば、先発候補の「人数」は明らかに増えてきました。
それでも、ドラフトで先発補強の優先度が下がったとは考えにくいでしょう。
理由は、候補が増えたことと「年間を通じてローテーションを任せられる投手が十分にいる」ことは別だからです。
現時点で100イニングを超えているのは東と石田裕だけ。
さらに数年先まで考えれば、東に続くローテーション上位を任せられる投手をもう一人、二人と増やしておきたいところです。
そう考えると、2026年ドラフトでは1位、遅くとも2位までに、大学生あるいは社会人の先発候補を一人確保するという展開は十分考えられます。
そこで今回は、大学生・社会人に限定して、DeNAの指名候補になり得る先発投手10人を見ていきます。
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「誰が一番良いか」ではなく、DeNAに何を足せるか
候補を見るうえで重要なのは、単純な球速やドラフト評価だけではありません。
DeNAにはすでに東、石田裕、尾形、平良、篠木、深沢らがいます。
そのため求めたいのは、単に「一軍で投げられそうな投手」ではなく、来季からローテーション競争に入れる完成度があるか。
あるいは、数年後にローテーション上位まで伸びる武器があるか。
このどちらかでしょう。
その視点から、10人を見ていきます。
鈴木泰成──最も分かりやすい「即戦力先発」
まず名前が挙がるのは青山学院大の鈴木泰成でしょう。
大型の右腕で、150キロ前後の直球だけでなく、フォーク、チェンジアップなどの変化球、制球力も高い水準にあります。
2026年春は東都大学リーグで最優秀投手、ベストナインを獲得。スポーツナビの西尾典文氏も「1年目から一軍で先発ローテーション入りの可能性も高い」と評価しています。
DeNAとの相性を考えても分かりやすい存在です。
現在のローテーションに「来季から100イニング以上を期待できる投手」をそのまま一人足したいのであれば、今年の候補の中でも有力な選択肢になります。
一方で問題は、DeNAに合うかどうかよりも「指名できるかどうか」。
現時点では1位候補として扱われており、2位まで残ることを期待するタイプではありません。
宮原廉──DeNA投手陣にさらに「出力」を加える右腕
近畿大の宮原廉は、最速156キロの直球を持つ本格派右腕です。
鋭く縦に腕を振り、指にかかった時の直球の威力は大学球界でもトップクラス。2025年の春、秋にはリーグ戦で計8勝0敗を記録しており、先発としての実績もあります。スポーツナビでは鈴木に続く大学生の有力1位候補の一人として名前が挙げられています。
DeNAは近年、篠木健太郎や尾形崇斗など、強い直球を投げられる投手を先発陣に組み込んできました。
その延長線上で考えれば、宮原も方向性としては非常に合わせやすいでしょう。
完成度だけでなく、プロ入り後さらに球質や変化球が伸びれば「ローテーション上位」を狙えるところも魅力です。
米沢友翔──149キロで空振りが取れる球質
関西大の米沢友翔は、4年生になって一気に評価を高めた左腕です。
最速149キロ。2026年春は55回を投げて67奪三振、防御率1点台と結果を残し、大学選手権でもチームの日本一に貢献しました。スポーツナビでも大学生左腕の上位候補として名前が挙げられています。
DeNAにとって魅力なのは、「左投手だから」というだけではありません。
現在の若い先発候補は右腕が比較的多く、東に続く若い左のローテーション上位候補を確保できれば、編成上の幅が広がります。
しかも米沢は技巧派というより、直球でも勝負できるタイプ。
東とはまた違った特徴を持つ左先発を加えられるという意味でも面白い存在です。
ここまで、鈴木泰成、宮原廉、米沢友翔と、1位候補にも挙がる大学生投手を見てきました。
ただ、DeNAのドラフトを考えるうえで本当に重要なのは、ここからかもしれません。
1位で野手や高校生を指名した場合、2位でどの先発投手が残っているのか。
そして、単純な評価の高さだけではなく、現在のDeNA投手陣にどんなタイプを加えるべきなのか。
ここからは、残る7人について、「DeNA向きか」という視点をさらに強めながら見ていきます。