山本祐大のトレードは成功だったのか? 尾形崇斗の7勝と捕手陣の変化から初年度を検証

2026年5月に成立した山本祐大と尾形崇斗、井上朋也の大型トレード。尾形は先発転向で7勝を挙げ、井上も二軍で好成績を残しました。一方、山本もソフトバンクで活躍しています。トレード初年度に両球団が得たものは何だったのか。3選手の成績や起用状況、山本の負傷離脱、来季以降の可能性から現時点での評価を考えます。
ハマノンタン 2026.11.06
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2026年5月12日、DeNAとソフトバンクの間で成立した大型トレード。

DeNAから主力捕手の山本祐大が移籍し、ソフトバンクから尾形崇斗、井上朋也の2選手を獲得するという内容でした。

当時は主力捕手をシーズン途中に放出する決断に驚きの声が上がり、トレードの是非についてもさまざまな意見が出ていました。

そして移籍後、最初のシーズンが終了しました。

尾形は先発投手として7勝を挙げ、井上も二軍で高い打撃成績を記録。一方、山本もソフトバンクで主力捕手として活躍しました。

ただし、今回のトレードが成功だったのか、失敗だったのかを現時点で結論づけるのは早いと思います。

今回はあくまでもトレード初年度の途中評価として、3選手の成績や起用状況、DeNAの捕手陣への影響を振り返り、現時点での成果と課題を検証していきます。

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山本祐大、尾形崇斗、井上朋也の移籍後成績

まずは3選手が移籍後に残した成績と、それぞれの起用状況を確認します。

山本祐大:移籍後も主力捕手として活躍

【2026年ソフトバンク移籍後成績】

55試合 209打席 打率.267 6本塁打 41打点 OPS.732

スタメン捕手51試合 盗塁阻止率.278

山本は移籍直後からスタメン捕手として起用され、最初の14試合で打率.349、2本塁打、9打点を記録しました。

その後は左手有鉤骨の疲労骨折による離脱がありましたが、復帰後も海野隆司とともに捕手陣を支え、ソフトバンクのリーグ優勝に貢献しています。

55試合で41打点という数字は印象的で、本塁打数も自己最多の6本を記録しました。

打撃力を備えた捕手として、移籍先でもその価値を示したシーズンだったといえるでしょう。

尾形崇斗:先発転向で7勝を記録

【2026年DeNA移籍後成績】

18登板 16先発 7勝3敗 87回2/3 防御率3.29

奪三振率9.03 与四球率3.90 K/BB2.32

ソフトバンク時代は主に救援投手として起用されていた尾形ですが、DeNA移籍後は先発投手へ転向しました。

5月31日の西武戦ではプロ初先発で5回無失点と好投。その後も先発ローテーションの一角を担い、7勝3敗、防御率3.29を記録しました。

特に87回2/3で88奪三振、奪三振率9.03という数字は魅力的です。

初めて本格的に先発へ転向しながら結果を残したことは、DeNAにとって大きな収穫だったと思います。

井上朋也:一軍では苦戦も二軍で好成績

【2026年DeNA移籍後成績】

1軍:22試合 47打席 打率.205 2本塁打 6打点 OPS.619

2軍:49試合 193打席 打率.301 8本塁打 46打点 OPS.974

井上は移籍後、一軍で22試合に出場しました。

守備では外野手として10試合、一塁手として3試合に出場し、複数ポジションで起用されています。

一軍では打率.205、44打数19三振と課題を残した一方、二軍では打率.301、8本塁打、OPS.974と好成績を記録しました。

一軍での実績はまだ十分ではありませんが、二軍での打撃内容からは今後の成長に期待できます。

現時点では即戦力というよりも、将来的な主力候補として評価すべき選手でしょう。

山本祐大が抜けた後、DeNAの捕手陣はどうなったのか?

今回のトレードで最も懸念されたのが、山本の放出による捕手陣への影響です。

山本は2024年に108試合、2025年に104試合へ出場した実績があり、DeNAの主力捕手でした。

しかし移籍後は、松尾汐恩を中心に戸柱恭孝、古市尊を起用する体制へと移行しました。

2026年DeNA捕手陣の一軍成績

  • 選手  | 試合| 打率| 本| OPS

  • 松尾汐恩| 89| .248| 4| .653

  • 戸柱恭孝| 42| .216| 1| .568

  • 古市尊 | 27| .359| 1| .883

※いずれもシーズン通算の打撃成績。

松尾は捕手としてチーム最多の80試合で守備に就き、73試合でスタメンマスクをかぶりました。

若手捕手として経験を積み、正捕手への足場を固めるシーズンになったと考えられます。

また、古市も27試合で打率.359と存在感を示し、戸柱も経験豊富な捕手としてチームを支えました。

山本の放出によって捕手陣が崩れることはなく、松尾を中心とした新しい体制を構築できた点は評価できるでしょう。

ただし、山本が持っていた打撃力や捕手としての経験を完全に補えたわけではありません。

また、投手陣への影響は捕手個人の打撃成績だけでは判断できません。

捕手陣の再編は進んだものの、山本の放出による影響を評価するには、松尾や古市の今後の成長も確認する必要があると思います。

トレード初年度、尾形崇斗は先発転向で7勝を挙げ、DeNAにとって重要な戦力となりました。

ただし、山本祐大ほどの実績を持つ捕手を放出したのであれば、もっと実績のある投手を獲得できたのではないか、という疑問もあります。

また、山本が6月から7月下旬まで疲労骨折で離脱していたことも、初年度の評価では見落とせません。

ここからは交換条件の妥当性や負傷離脱の影響、来季以降の展望を踏まえ、今回のトレードをさらに掘り下げていきます。

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