DeNAのサードは誰が継ぐ? 宮﨑・筒香への依存と、DH導入で動き出す後継者争い
三塁は宮﨑と筒香への依存が続いている
2026年のDeNAは、クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズ進出を果たしました。
その戦いを見ていると、改めて存在感の大きさを感じるのが宮﨑敏郎と筒香嘉智の2人です。
どちらもDeNAの中軸を担う重要な打者であり、特に長打力という部分では、まだまだ欠かせない存在となっています。
2026年のレギュラーシーズンでは、筒香が99試合で20本塁打、宮﨑が111試合で11本塁打を記録しました。
一方、三塁の守備位置に目を向けると、この2人への依存度の高さが分かります。
2026年の三塁でのスタメン起用は以下の通りです。
選手 三塁スタメン
宮﨑敏郎 85試合
筒香嘉智 47試合
度会隆輝 8試合
宮下朝陽 1試合
小田康一郎 1試合
林琢真 1試合
宮﨑と筒香だけで132試合となり、全143試合の約92%を占めています。
つまり、現在のDeNAは三塁をほぼ2人で守っていることになります。
もちろん、これだけの実績を持つ2人がいるのはチームにとって大きな強みです。
しかし、宮﨑は37歳、筒香も34歳となり、いつまでも同じ起用を続けられるとは限りません。
実際、宮﨑についてはコンディション面で気になる発言も出ています。
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DH導入で宮﨑と筒香の起用法は変わっていく
10月25日、日本シリーズ第2戦を前に相川亮二監督は宮﨑の状態について言及しました。
万全の状態であればスタメン起用したいものの、現在は日々のコンディションを確認しながら起用を判断しなければならない状態にあることを明かしています。
宮﨑は今季も打撃で存在感を示しましたが、今後は体調を考慮しながらの起用が増えていく可能性があります。
そこで大きな転機となりそうなのが、2027年からセ・リーグに導入される指名打者制(DH制)です。
これによって宮﨑や筒香を守備に就かせず、打撃に専念させる選択肢が生まれます。
特に宮﨑については、コンディションを維持しながら打撃能力を最大限に発揮してもらうため、DHでの起用が増えていくのではないでしょうか。
筒香も三塁だけでなく、一塁やDHを組み合わせた起用が考えられます。
ただし、DHは1枠しかありません。佐野恵太らも含めて起用を調整する必要があり、宮﨑と筒香がともにDHで出場できるわけではありません。
そのため、2027年からすぐに2人が三塁を守らなくなるとは考えにくいでしょう。
それでも、今後は少しずつ若手に三塁の出場機会を与えていく必要があります。
問題は、現在のDeNAに宮﨑や筒香に代わる三塁手が育っているのかという点です。
二軍の三塁手は固定されていない
2026年のDeNA二軍では、複数の選手が三塁で起用されていました。
主な若手選手の三塁守備での出場試合数を確認すると、次のようになります。
選手 三塁守備
小田康一郎 49試合
加藤響 24試合
成瀬脩人 16試合
宮下朝陽 10試合
高見澤郁魅 9試合
田内真翔 4試合
井上朋也 3試合
※2026年ファーム公式戦成績。三塁守備出場は途中出場を含み、スタメン数とは異なります。
この中では小田が最も多く三塁で起用されていますが、シーズンを通して三塁に固定されていたわけではありません。
ほかの選手についても、それぞれ一塁、二塁、遊撃などを兼任しており、三塁の後継者を明確に定めて育成している状況には見えません。
複数のポジションを経験させること自体は、選手の出場機会や可能性を広げるために重要です。
ただ、三塁の世代交代を考えた場合、今後どの選手を中心に育てていくのかは注目したいところです。
最も期待したいのは小田康一郎だが、起用法が気になる
現時点で、三塁の後継者候補として最も期待したい選手の1人が小田康一郎です。
2025年ドラフト1位で入団した小田は、今季の二軍で103試合に出場し、打率.280、5本塁打、54打点を記録しました。
特に打撃面ではシーズン途中から調子を上げ、一軍でも通用する打者へと成長する可能性を感じさせています。
守備についても、三塁だけでなく一塁や二塁など複数のポジションを経験しています。
ただし、三塁では49試合で9失策、守備率.919という成績でした。守備範囲などを含めた評価は必要ですが、三塁守備が完成されているとはまだ言い切れません。
さらに気になるのは、最近の起用ポジションです。
二軍公式戦では三塁が最多だったものの、シーズン終盤からフェニックス・リーグにかけては二塁での起用も目立つようになっています。
もちろん、二塁での守備力向上を目的とした起用なのかもしれません。
ただ、来季の三塁レギュラー争いを強く意識しているのであれば、もう少し三塁で起用しても良いようにも感じます。
小田は打撃能力を生かして一軍の戦力となる可能性が高いだけに、球団が最終的にどのポジションで育てようとしているのか注目したいところです。
では、小田以外に宮﨑や筒香の後継者となれる選手はいるのでしょうか。
DeNAの若手内野手には、打撃面で期待できる選手もいれば、守備力を武器とする選手もいます。しかし、現時点では三塁のレギュラーとして定着できる選手が明確になっているわけではありません。
さらに、今回のドラフトでは大型内野手の保西雅則を2位指名しました。この指名も、将来的な三塁手の世代交代を見据えたものなのかもしれません。
ここからは、小田以外の後継者候補を比較しながら、2027年の三塁争いと、数年先のレギュラー候補について考えていきます。