【DeNA】相川監督は何を目指しているのか──若手起用と柔軟采配の狙い

SNSでは采配批判の声も増えている相川監督のDeNA。しかし現在の起用法を整理すると、そこには「固定しすぎない」「競争を止めない」という一貫した考え方も見えてきます。なぜ若手を積極起用するのか──相川監督が目指す“未来も勝てるチーム作り”を整理します。
ハマノンタン 2026.05.29
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DeNAの相川監督に対して、最近SNSではさまざまな声が出ています。

「なぜスタメンを固定しない?」
「4番を固定すべきでは?」
「実績のない若手をすぐ起用しすぎでは?」

連敗中や打線が機能しない試合では、采配批判が強くなることも少なくありません。

特に不可解なスタメンだと「フロントがスタメンを決めているのでは?」という声まで見られるようになってきました。

ただ現在のDeNAを見ていると、相川監督は単に“奇抜な采配”をしているわけではないようにも見えます。

むしろ一貫しているのは、「固定しすぎないこと」と、「競争を止めないこと」です。

そしてその根底には、“今勝つ”だけでなく、“数年後も強いチームを作る”という考え方があるようにも感じます。

今回は、相川監督がどんな野球を目指しているのか、現在の若手起用や柔軟采配の狙いを整理していきます。

「固定しない采配」は本当に悪いのか

プロ野球では昔から、「固定するべきか」「競争させるべきか」で考え方が分かれます。

固定には大きなメリットがあります。

打順や守備位置が安定し、選手側も準備しやすくなるためです。

特に実績ある主力選手は、ある程度固定されることで安心感が生まれ、結果を維持しやすくなります。

一方で、固定しすぎると競争が減り、不調の選手を使い続けてしまうリスクもあります。

現在の相川監督は、どちらかといえば“競争重視型”です。

好調な選手は積極的に使い、状態が落ちれば別の選手を試す。

さらに、2軍から昇格した若手もすぐ起用し、「1軍でどこまで通用するか」を積極的に見極めています。

この傾向は、打順にもかなり表れています。

例えばこれまで「1番・牧」や「4番・松尾」といった起用がありました。

従来の「1番=俊足巧打」「4番=実績ある主砲」という固定観念に縛られず、その時の状態やチーム状況を重視しているようにも見えます。

もちろん、これを「落ち着きがない」「奇をてらっている」と感じる人もいるでしょう。

ただ逆に言えば、「結果を出せばすぐチャンスを与える」という非常に分かりやすいメッセージでもあります。

実際、現在のDeNAでは若手がチャンスを掴みやすくなっています。

勝又温史は昇格後すぐにスタメン起用され、その中で結果を残しました。

松尾汐恩も、山本祐大のトレードという大きな出来事がありましたが、それ以前から単なる“未来の捕手”ではなく、正捕手候補として試合を任されるようになっていました。

これは若手からすると非常に大きいです。

「2軍で結果を出してもどうせ使われない」ではなく、「結果を出せば1軍で本当にチャンスが来る」という空気ができつつあるからです。

「フロントがスタメンを決めている」は本当なのか

SNSでは時折、「若手起用するスタメンはフロント主導なのでは」という声も見られます。

もちろん球団全体として、

・若手育成
・世代交代
・将来の中心選手育成

といった方針は存在します。

ただ、それは「この選手を絶対使え」という意味とは少し違います。

実際のプロ野球では、試合中の采配やスタメン決定は現場の監督・コーチ陣が担う部分が非常に大きいです。

むしろ現在の起用法を見ると、相川監督自身がかなり“使って育てる”タイプに見えます。

特に特徴的なのは、「まず経験させる」という部分です。

従来型だと、昇格直後の若手は、

・代打待機
・守備固め
・ベンチ慣れ

からスタートするケースも少なくありません。

しかし相川監督は、昇格後すぐスタメンで使うケースが多い。

これはかなり勇気のいる采配です。

結果が出なければ当然批判されます。

それでも使うのは、“1軍経験そのもの”を重視しているからでしょう。

相川監督が重視しているのは「状態」と「競争」

現在の相川監督の采配で特徴的なのは、「役割固定」よりも「状態重視」に見える部分です。

実績のない若手でも、2軍から好調な状態で上がってくれば戦力として使う。

これは選手側からするとかなり競争が激しい環境です。

ただ、その分だけチャンスも平等になります。

近年のDeNAは、ある程度スタメンが固定される時期もありました。

それによって安定感はありましたが、一方で控え層との競争が薄くなる部分もありました。

しかし現在は、「誰でも出番を掴める可能性がある」空気があります。

だからこそ、2軍側のモチベーションも上がりやすい。

これは長いシーズンを戦う上で非常に重要です。

主力だけで1年間戦い切るのは、今のプロ野球ではかなり難しいからです。

故障もありますし、好不調の波もあります。

特にDeNAはここ数年、

・主力の高齢化
・故障離脱
・選手層の課題

を抱えてきました。

だからこそ、「使える若手を増やす」こと自体が戦力強化になります。

ここから先は、

  • 相川監督の采配は今後変わるのか

  • 三浦監督時代との違い

  • 「未来への投資」と「リーグ優勝」は両立できるのか

について、さらに深く整理していきます。

特に、「未来への投資」と「リーグ優勝」をどう両立させようとしているのかは、現在のDeNAを見る上でかなり重要なポイントになりそうです。

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