DeNAが2位で狙える即戦力投手は誰か──1位指名から2026年ドラフトを読み解く
先日の記事では、2026年ドラフトでDeNAの指名候補となりそうな大学生・社会人の先発投手を10人取り上げました。
ただ、ドラフトを実際に考えるうえでは、「誰が欲しいか」だけでは十分ではありません。
もっと重要なのは、
DeNAが2位を指名する時点で、誰が残っているのか。
ということです。
大学・社会人には今年、先発候補が豊富に揃っています。
しかし鈴木泰成、角田楓斗、米沢友翔、宮原廉、沢山優介らは、そもそも1位で指名される可能性があります。
つまり、「1位で野手や高校生投手を取って、2位で大学生、社会人投手を取ればいい」と単純には考えられません。
1位で誰を指名するのか。
その間に他球団が誰を取るのか。
そして、DeNAの2位までどの投手が残っているのか。
今回はドラフト候補の最終的な上位予想も参考にしながら、より現実的な「DeNAの2位候補」を考えてみます。
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まず「2位では取れない可能性が高い投手」を整理する
最初に、前回の記事で取り上げた投手の中から、2位候補として考えにくくなってきた選手を整理しておきます。
その代表が青山学院大・鈴木泰成です。
今年の大学生投手を代表する存在で、即戦力性、球威、先発としての完成度を考えても、1位で消えることを前提にした方が自然でしょう。
さらに米沢友翔、宮原廉、沢山優介、角田楓斗も1位12人の中に入ってくる可能性は高いです。
米沢や宮原は以前から1位候補として名前が挙がっていましたが、社会人左腕の沢山も都市対抗などで評価を上げ、1位で指名されても不思議ではない位置まで来ているという見立てです。角田も最速153キロの右腕で、大学選手権や秋のリーグ戦でも結果を残し、1位候補として評価を高めています。
つまりDeNAが1位を野手や高校生に使った場合、「2位で米沢、宮原、沢山、角田らを指名する」 という展開を最初から当てにするのは難しくなってきます。
もちろん、実際のドラフトでは誰かが残る可能性はあります。
しかし戦略を考えるなら、このクラスは1位で消えているものとして、その次を考えておく必要があるということです。
では、誰が残るのでしょうか。
渡辺和大──残っていれば最優先級
まず注目したいのが慶應義塾大・渡辺和大です。
渡辺については最初の1位入札でもおかしくない投手ですが、他のドラフト候補の顔ぶれを見ると2位まで残る可能性が高いでしょう。これは何故か?
大学選手権で見せた投球は1位級。
一方で、夏以降にはコンディション面の不安もあり、秋のリーグ戦でも大学選手権ほどの状態には戻り切っていない。
そのため「実力は1位級だが、順位が非常に読みづらい」という立ち位置になっています。
これはDeNAにとって非常に面白い存在です。
左腕で、先発として試合を作る能力があり、完成度も高い。
DeNAが2位で求めたい、来季から一軍の先発ローテーション争いへ加われる投手という条件にも合います。
もし1位で野手や高校生を指名したあと、DeNAの2位まで渡辺が残っているのであれば、有力な選択肢になるでしょう。
むしろ、「2位で渡辺を狙う」のではなく、「渡辺が2位まで残っていたらどうするか」という考え方の方が近いかもしれません。
1位で消れていても全く不思議ではない。
それでも残っているなら、非常に魅力的。
そんな位置付けです。
有馬伽久──状態をどう評価するかで順位が大きく変わる
立命館大・有馬伽久も、DeNAの2位を考えるうえで非常に重要な存在になりそうです。
昨年の明治神宮大会で見せた投球は圧巻でした。
当時の状態だけを見れば、「翌年のドラフト1位候補」と考えられても不思議ではない内容でした。
しかし今年に入り、春のリーグ戦から夏にかけて状態を落とし、秋も昨年の神宮大会ほどの投球には戻っていない。
そのため現在は、良かった時の有馬をどこまで評価するかで球団によって指名順位が大きく変わる投手になっています。
ここは渡辺とも似ています。
有馬の場合は、今の状態だけを見るのか。
それとも、「昨年のベストコンディションまで戻れば、このクラスの投手」と考えるのか。
球団のスカウト評価がかなり表れそうです。
そしてDeNAから見ると、これは興味深いポイントです。
左の先発候補であり、球速だけではなく変化球や投球術も持つ。
もしDeNAが過去の投球を高く評価し、プロ入り後に再びピークの状態へ戻せると判断しているのであれば、2位指名は十分考えられます。
柿本晟弥──「2位で即戦力先発」なら非常に分かりやすい
そして、今回改めて注目したいのがパナソニック・柿本晟弥です。
前回の記事でもDeNA候補として取り上げましたが、今回の上位予想では明確に2位ゾーンに入っています。
しかも、その理由がDeNAの補強ポイントとかなり重なります。
社会人投手は都市対抗で評価を上げる選手が多く、特に2位前後になると、「来季すぐ使える即戦力投手」という需要が強くなります。
その中で柿本は先発投手。
社会人入り後に安定感を増し、都市対抗でも補強選手として先発を任されています。
DeNAが1位で野手や高校生を指名した場合、
1位=将来性や別の補強ポイント
2位=社会人の即戦力先発
という組み合わせは非常に分かりやすいでしょう。
特に重要なのは、柿本が「2位で残っている可能性」と「即戦力先発としての適性」の両方を持っていることです。
渡辺は1位で消える可能性がある。
有馬は状態によって評価が上下する。
一方で柿本は、現実的に2位で狙える社会人先発という位置に入りやすい。
DeNAの2位を考えるなら、かなり重要な候補になってきそうです。
ここまでの3人が「本線」か
現時点で整理すると、DeNAが2位で先発投手を狙う場合、まず考えたいのは、渡辺和大、有馬伽久、柿本晟弥の3人ではないでしょうか。
ただし、DeNAがリーグ3位だと2位指名は20番目の選手になります。この3人が必ず残っているとは言い切れませんし、もしかすると3人ともいなくなっている可能性もあります。
その場合、DeNAは誰を指名すべきかを以降のパートでまとめました。
