【DeNA】本塁打低迷の先に見えるドラフト戦略──次の主砲候補は誰になるのか
その背景には主力の高齢化や退団だけでなく、“次世代の主砲候補不足”という課題も見え隠れしています。
本記事では、DeNAの現状と育成方針を整理しながら、今ドラフトで狙う可能性がある“未来の中軸候補”を考察します。
現在のDeNAは1軍も2軍も本塁打数が低迷し、長打力不足が課題になっています。
短期的には外国人スラッガー獲得も考えられますが、それだけで根本的な解決になるとは限りません。
球団として数年先まで考えるなら、ドラフトで「次世代の主砲候補」を獲得する可能性も十分ありそうです。
DeNAはこれまで多くの生え抜き強打者を育ててきました。
今ドラフトではどんなタイプを狙うのか、そして数年後の未来予想図を考えてみます。
「打ち勝つチーム」に起きた異変
長年のDeNAといえば「打ち勝つチーム」というイメージがありました。
本拠地横浜スタジアムは本塁打が出やすい球場として知られ、打線にも長距離砲が並んできました。
しかし現在は少し状況が変わっています。
今季は1軍だけでなく2軍も本塁打数が低迷しています。
要因はいくつかあります。
オースティン退団
牧の故障離脱
宮﨑、筒香、佐野の高齢化
ビシエドの引退
さらに若手を見ると、度会、勝又、松尾などアベレージ型の選手が多く、シーズン20本塁打以上を期待するタイプとは少し違います。
もちろん今後長打力が伸びる可能性はあります。
ただ現状では、「将来の主砲候補が不足している」とも言える状況でしょう。
DeNAは実は強打者育成が得意だった
しかし、ここで注目したいのがDeNAの育成力です。
これまで球団は数多くの強打者を育ててきました。
筒香嘉智、宮﨑敏郎、佐野恵太、牧秀悟などは生え抜きのスラッガータイプとしてチームの中軸を担ってきました。
また細川成也はDeNAでは開花できなかったものの、現役ドラフトで中日移籍後に大きく開花しました。DeNAとしては育てきれなかったとも言えますが、一軍で活躍するための下地はできていたことになります。
今のDeNAは以前よりも打球速度、打球角度、データ分析、トレーニング環境も大きく進化しています。
そのため将来性のあるスラッガーを獲得して育成する土台は整っていると言えるでしょう。
DeNAが欲しいのは「飛ばせるだけ」の選手ではない
もしDeNAがドラフトで長距離砲候補を狙うなら、単純な飛ばし屋ではないはずです。
①柔軟な守備起用
1つのポジションしかできない、という選手よりも複数ポジションを守れる選手を重視しているでしょう。
昨年ドラフトで獲得した小田康一郎は大学時代だと一塁のレギュラーでした。しかし入団後は2軍で一塁・二塁・三塁など複数を守っています。チームの方針としても固定させないよう選手育成しているので、色んなポジションを守れる下地を備えてる選手を指名するでしょう。
②身体能力・伸びしろが高い
最近のドラフトを見ると、度会、松尾、小田など身体能力型を好む傾向があります。
またドラフト時の完成度よりもプロ入り後の「伸びしろ」を重視している印象があります。
こうしたことから、単に試合での結果だけで判断するのではなく、球団独自で将来像をシミュレーションしていると考えられます。
③多少粗くても長打力がある
最近のDeNA打線はコンタクト型が増えています。
だからこそ逆に、「三振は多くても飛距離が出る」タイプを狙う可能性もありそうです。
こういう打者ばかりになるのは良くないですが、打線に1人か2人ぐらいいる分には怖さが出てきますし、多様なタイプの選手を増やす方がバランスの良い打線になってくるでしょう。
高校生・大学生・社会人のどれか?
ここが重要なポイントです。
「長距離砲不足だから高校生スラッガー」と決まっているわけではありません。
球団の状況を考えると、むしろ複数のパターンが考えられます。
高校生の場合、将来の主砲候補として育成するために長期の育成計画を立てる必要があります。
DeNAの場合、この点は育成実績を踏まえても期待できるでしょう。
しかし、戦力化まで時間がかかるため、1~2年以内に1軍戦力化を目指しているのなら不向きです。
大学生・社会人の場合、早めに1軍戦力化できることが期待できます。
守備も良くて総合力が高ければ1年目から戦力として活躍が期待できるでしょう。
その分他球団からも指名されやすいので、即戦力として期待できる選手は上位指名が必須になってきます。
しかし外国人野手の補強などで直近の目途が立っているのなら、競合を避けて高校生のスラッガーを指名するのもアリです。
ここまで「なぜ次世代スラッガー候補が必要か」を整理してきました。
では実際にDeNAが指名するとしたら、どんな候補になるのでしょうか。
ここからは具体的な指名候補名と、それぞれの特徴をまとめていきます。