新制度の試金石になるか──DeNAが挑む「2勝アドバンテージ」の壁

DeNAは新制度最初の試金石になるかもしれません。もし2勝アドバンテージを覆して勝ち上がれば、クライマックスシリーズのあり方そのものが問われるでしょう。
ハマノンタン 2026.08.07
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今季からクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージでは、新たに「2勝アドバンテージ」が適用される条件が加わりました。

DeNAはAクラス入りを狙える位置にいる一方、借金を抱えたまま3位になる可能性もあります。

もしその状況から新制度を覆して勝ち上がったら──。

DeNAだけでなく、CS制度そのものにも大きな議論を投げかけることになるかもしれません。

***

今シーズンから、クライマックスシリーズの制度が一部変更されました。

従来、ファイナルステージではリーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられていましたが、今季からは条件を満たした場合に2勝のアドバンテージとなります。

対象となるのは、次のいずれかに該当した場合です。

・ファーストステージ勝者のレギュラーシーズン勝率が5割未満

・リーグ優勝チームとのゲーム差が10ゲーム以上

つまり、レギュラーシーズンの成績差が大きい場合には、優勝チームをこれまで以上に優遇する制度へと変わりました。

背景にあるのは、「143試合を戦って優勝した価値をより重くする」という考え方でしょう。

シーズンを通して最も強かったチームが、短期決戦で敗退してしまうことへの違和感は以前からありました。

その改善策として導入されたのが、この2勝アドバンテージです。

早くもDeNAが対象に?

8/6現在のDeNAは3位ヤクルトとゲーム差なしの4位につけています。

Aクラス入りは十分に狙える位置ですが、一方で借金9を抱えているため、3位に入っても勝率5割未満でシーズンを終える可能性が高いです。

その場合、新制度による2勝アドバンテージの対象となる可能性も出てきます。

ファイナルステージでは最初から2敗しているのと同じ状況で、リーグ優勝チームへ挑まなければなりません。

短期決戦とはいえ、この差は決して小さくありません。

今まで以上に勝ち上がるのは困難になるでしょう。

それでもDeNAは短期決戦に強い球団

しかし、DeNAには過去の実績があります。

2017年には3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズへ進出しました。

さらに2024年にも3位から日本シリーズ進出を果たし、そのまま日本一まで駆け上がっています。

レギュラーシーズンの順位だけでは測れない勝負強さを、この球団は何度も証明してきました。

短期決戦では、投手起用やチーム状態、一つの好プレーで流れが大きく変わることがあります。

だからこそ、「DeNAなら再び下克上を起こすかもしれない」と期待するファンが多いのでしょう。

もちろん今回は、過去よりもさらに高い壁が待っています。

しかし、その壁を乗り越えたときに注目されるのは、DeNAだけではありません。

クライマックスシリーズという制度そのものが、改めて議論されることになるはずです。

ここからは、私が2勝アドバンテージ導入に反対だった理由と、もしDeNAがこの制度を覆して勝ち上がった場合に何が起こるかを考えていきます。

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