【DeNA】内野は群雄割拠──固定できない強み

今季のDeNA内野は、牧秀悟以外のレギュラーが固まりきらず群雄割拠の様相です。ポジション別の現状と候補を整理しつつ、春季キャンプで注目すべき3つの論点(新レギュラー、ベテラン運用、外野転向)をまとめます。
ハマノンタン 2026.02.04
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今季の横浜DeNAベイスターズは、「レギュラーが固まりきっていない」ポジションが多くあります。

その中でも、より複雑で、より見どころが多いのが内野です。

内野はドラフトで3人も指名しており、若い選手も多い。さらに複数ポジションを守れる選手も揃っているため、まさに群雄割拠と言える状況になっています。

こうした競争状態は「不安材料」でもありますが、見方を変えれば「チームの伸びしろ」でもあります。

誰かが頭一つ抜ければ一気に固定できるし、固定できないならできないで、柔軟に回せる強みも生まれるからです。

本記事では、DeNA内野陣の現状を整理したうえで、注目ポイントを3つの論点でまとめます。

内野手陣の現在地を整理

内野の特徴は、外野以上に「同じ内野でもポジションごとに事情が違う」ことです。

そのためまずは、ざっくりと4ポジションの空き具合を整理しておきます。

一塁:オースティンの後は誰が守る?

一塁は基本的に「打撃優先」のポジションです。昨季まではオースティンが起用されていましたが、退団してファースト専門の新外国人を獲得していないので、既存戦力でやりくりする形が濃厚です。

候補としては佐野恵太、筒香嘉智の2人が他のポジションの動向を見ながら、起用されていく形になるでしょう。2人が起用できない場合はビシエドがいますし、万が一の事態には牧をファーストで起用する手段もあり、起用できる選手は多いです。

なので現状で固定はできなくても、現時点では大きな不安は少ないです。

二塁:主砲の牧が定着。バックアップも豊富

二塁は牧秀悟が不動のレギュラーとして定着しています。昨季は牧が故障離脱して林琢真が起用されることもありましたが、基本的には牧が1人で守り抜くでしょう。

バックアップとしては林琢真、三森大貴らがいますし、守るだけなら他にも多くの選手がいるので、こちらも枯渇することはないでしょう。ただ打撃面では牧が頭1つ抜けているため、牧離脱時は打撃力の大幅ダウンが避けられません。

牧以外にも打撃力のある選手が出てくると、二塁の層はもっと厚くなります。

三塁:宮﨑の後継者問題が続く

三塁は、長年チームの顔だった宮﨑敏郎の存在が大きいポジションです。今季すぐに世代交代が完了するかは別としても、「次の準備が始まるかどうか」は確実に注目点になります。

昨年宮﨑が故障離脱した際は筒香が代わりにサードに入りました。攻守両面で宮﨑の穴を埋められるのは現状で筒香しかいないため、今季は宮﨑・筒香以外のサードが出てくるかです。

候補としては石上泰輝・林琢真・加藤響らがいますが、彼らはショートの起用も意識した形になるため、現時点では目立った後継者候補はいません。ドラフト本指名で内野手を3人獲得したので、競争が激化することは間違いないため、誰が出てくるかに注目です。

遊撃:世代交代の中心、横一線の競争

遊撃は内野の中でも特に守備の要求水準が高く、その分レギュラーを掴むのはハードルが高いです。

昨季は石上泰輝・林琢真・京田陽太・森敬斗らがショートで起用されましたが、その中でも石上と林が結果を残しつつあります。

しかし誰1人としてシーズンの半分以下しかショートで起用されていないため、現状ではまだ横一線の状態と言えるでしょう。

ドラフトでショートを守れる内野手を2人獲得したので彼らも含めた競争になり、誰がレギュラーを掴むのかは全く予測できません。

この競争の中で誰が勝ち上がってくるのか、大きな見どころです。

立場別に候補を整理

内野の競争は、単純な「スタメン争い」だけではありません。ベンチ枠、守備固め、代打、複数ポジション対応など、いろいろな役割が絡み合います。

そのため立場別に候補を整理します。

レギュラー確定:軸になり得る選手

牧秀悟

現時点でレギュラー確定的なのは牧のみです。まだ20代中盤でチームのキャプテンであり、打撃面でも最も信頼できる打者で、まさにチームの核とも言える存在です。

昨季は故障で離脱期間が長かったですが、故障しなければ1軍でレギュラーとして起用されるのは間違いない実力があり、今季も牧がレギュラーであること前提に打順や作戦が組まれていくでしょう。

レギュラー候補:実力は十分も併用に

佐野恵太、筒香嘉智、宮﨑敏郎

実力的にはレギュラーに相応しいですが、起用の関係やシーズン通して固定するのが難しいのが、この3人です。

佐野は左翼でも起用されるため一塁固定とはならず、筒香と宮﨑は一塁と三塁を守れますが、お互いの調子を見ながら併用する形になるでしょう。

また、3人が全員起用できる状態だと打撃面は文句なしですが、守備面での不安が出てくるため、今季はこの3人に頼りすぎない運用が求められます。

1軍競争枠:レギュラー奪取と1軍定着を狙う選手たち

林琢真、京田陽太、三森大貴、石上泰輝、森敬斗

ビシエド、柴田竜拓

レギュラー入りを虎視眈々と狙いつつも、候補が多いため1軍入りするだけでも競争になっていて、この中から誰が出てくるか注目です。

三塁・遊撃に関しては特に次のレギュラーが未定で、殆どの選手はこのポジションを狙ってきます。

またレギュラー争いには入らずとも、ビシエドや柴田はベテランでそれぞれ長所を活かした起用がされていたため、今季もその枠で1軍定着を狙っています。

1軍挑戦枠:ドラフト組も含めた突き上げ

加藤響、小田康一郎、宮下朝陽、成瀬脩人、田内真翔

小笠原蒼、西巻賢二、高見澤郁魅、清水詩太

まだ1軍で結果を残したことがない選手たちで、今季は1軍挑戦することが目標になってくるでしょう。春季キャンプの振り分けでルーキーは全員2軍スタートだったことから、彼らもまず2軍でじっくり鍛えていくことになります。

1軍枠はかなり競争になっているためそこに入り込むのは難しいですが、1軍でレギュラーが固定されていないという事情を考えると、もし2軍でかなり良いアピールができれば、1軍昇格して抜擢起用される可能性も十分あります。

育成選手にしても結果を残せるとすぐ支配下登録を掴みやすい状況で、激しい競争の中でもチャンスはしっかりあります。

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