DeNAが狙う左腕は誰だ?──2026年ドラフト上位候補7人を徹底比較
2026年のドラフト候補には、大学生・社会人に有力な左腕が揃っています。
慶應大・渡辺和大、立命館大・有馬伽久、関西大・米沢友翔をはじめ、今秋も好調な大阪商業大・星野世那、社会人のヤマハ・沢山優介など、上位指名を狙える投手が複数います。
DeNAにとっても左投手は補強ポイントの一つ。1位で左腕を狙うのか、それとも2位以降まで待つのかを考えるうえで、この左腕市場は重要になりそうです。
今回はその中から、個人的に評価している7人について、それぞれの特徴と今季の状態を整理します。
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渡辺和大 慶應義塾大学
現時点で大学・社会人左腕の中で最も高く評価しているのが渡辺です。
4年春の東京六大学では7勝を挙げ、防御率1点台前半。全日本大学野球選手権でも、準決勝で8者連続を含む15奪三振と圧倒的な投球を見せました。
最速151キロのストレートに加え、変化球でも空振りを奪えるのが強み。単に球速があるだけではなく、先発として試合を作りながら三振を取れる総合力があります。
秋は8月の熱中症による調整遅れがありましたが、9月以降は徐々に状態を戻しています。
リーグ戦だけでなく全国大会でも結果を残しており、プロ入り後に先発として使うイメージを持ちやすい左腕です。
有馬伽久 立命館大学
以前からドラフト上位候補として注目されてきた左腕です。
最速151キロのストレートに加え、大きな武器となっているのがスライダー。昨年の明治神宮大会では10者連続三振という大会新記録を樹立しました。
4年春は防御率2.53。ドラフト1位候補として考えれば圧倒的な数字ではなく、やや評価を上げ切れなかった印象もありました。
ただ、秋に入って状態は上向いています。9月25日の京大戦では8回8奪三振2失点と好投しました。
渡辺が総合力の高い先発型なら、有馬の魅力は「プロでも武器になりそうな球」を持っていること。151キロの直球と空振りを取れるスライダーという組み合わせは魅力的です。
米沢友翔 関西大学
今春、最も大きく評価を上げた左腕の一人です。
4年春は55回を投げて67奪三振、防御率1.31。与四球も少なく、高い奪三振力と制球力を両立しました。
全日本大学野球選手権でも関西大の日本一に貢献。春終了時点ではドラフト1位候補として十分に名前が挙がる内容でした。
一方、秋は春ほどの圧倒的な投球ができていません。10月2日までで19回2/3、11奪三振、防御率4.12となっています。
それでも左腕候補の中では天井が高く伸びしろが期待できます。
春の投球をどこまで高く評価するか、そして秋の状態をどう見るか。球団によって評価が分かれる可能性はありますが、上位候補であることに変わりはありません。
星野世那 大阪商業大学
ドラフト直前にさらに評価を上げている可能性がある左腕です。
最速151キロのストレートに加え、チェンジアップなどを使って空振りを奪います。
4年春は41回で44奪三振、防御率1.32。全日本大学野球選手権でも好投しました。
さらに秋は、9/30時点で20回1/3を投げて20奪三振、自責点0。防御率0.00を維持しています。
春だけでなく秋にも安定して結果を残していることが大きな強みです。
上位3人ほど早い段階から1位候補として注目されてきたわけではありませんが、現在の状態まで含めれば、その差はかなり小さくなっているように感じます。
沢山優介 ヤマハ
社会人左腕で最も注目しているのが沢山です。
187cmの大型左腕で最速152キロ。さらに高卒でヤマハに入社しているため、社会人5年目ながらまだ22歳です。
今年はブラジル代表としてWBCに出場し、2試合計8イニングを無失点。都市対抗でもトヨタ自動車の補強選手として登板し、結果を残しました。
社会人で5年間経験を積みながら、大卒選手とほぼ同じ年齢というのが大きな魅力。
即戦力性だけでなく、プロ入り後にさらに伸びる可能性まで期待できる社会人左腕です。
常深颯大 大阪経済大学
常深は球速だけで評価するタイプではありません。
最速149キロのストレートに加え、スライダー、カーブ、ツーシーム、カットボール、フォークなど多彩な変化球を操ります。
さらに制球力が高く、自分から大きく崩れにくいのが特徴です。
秋も安定して結果を残し、9月の龍谷大戦にはNPB12球団29人のスカウトが集まりました。
150キロ台中盤を投げるような派手な左腕ではありませんが、先発として試合を作る能力、制球、変化球の多さを考えれば、プロ側から評価しやすい投手でしょう。
樋口新 王子
社会人の大舞台で評価を高めている左腕です。
最速151キロのストレートを持っていますが、球速だけで押すのではなく、変化球や制球を使って打者を抑えていくタイプです。
都市対抗では初戦で7回無失点。その後も好投し、大会16イニング目まで無失点を継続しました。
さらに9月のアジア大会では日本代表として中国戦に先発し、6回10奪三振1失点。
社会人野球、国際大会の両方で結果を残しており、即戦力の先発左腕を求める球団には魅力的な存在です。
「誰が欲しいか」は球団によって変わる
今回取り上げた7人だけでも、それぞれ特徴はかなり違います。
総合力と実績の渡辺、明確な決め球を持つ有馬、春に圧倒的な投球を見せた米沢。
今秋も好調な星野、スケールの大きい沢山、完成度の高い常深、社会人即戦力型の樋口。
だからこそ「左腕が欲しい」だけでは、誰を指名するべきかは決まりません。
そしてドラフトを考えるうえでもう一つ気になるのが、この7人が実際に何位で指名されるのかです。
ここからは今季の内容などを踏まえ、個人的な評価順と指名順位予想を考えていきます。