6月4勝15敗はなぜ起きたのか──データが示すDeNA大失速の本当の原因

「打線が原因」と思われがちだった6月の大失速。しかしデータを詳しく見ていくと、本当の課題は別のところにありました。数字から6月のDeNAを振り返ります。
ハマノンタン 2026.07.06
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6月のDeNAは4勝15敗と大きく負け越し、一気に順位を落としました。

負けが続くと「打線が打てない」「チャンスで一本が出ない」といった声が目立ちます。

しかし、実際に6月のデータを詳しく見ていくと、低迷の原因は少し違うところにありました。

今回は得点・失点、投打それぞれの数字から、6月のDeNAがなぜここまで苦しんだのかを考察します。

得点よりも失点が大きな問題だった

まず、6月の平均得点と平均失点をセ・リーグ全体と比較してみます。

【セ・リーグ平均】

  • 平均得点:3.32

  • 平均失点:3.52

【DeNA平均】

  • 平均得点:3.53(リーグ平均+0.21)

  • 平均失点:4.68(リーグ平均+1.16)

この数字を見ると、DeNAの平均得点はリーグ平均をわずかに上回っています。

一方で、平均失点はリーグ平均より1試合あたり1点以上も多く失っていました。

交流戦ではセ・リーグ全体が苦戦しましたが、その中でもDeNAは特に失点が多く、それが4勝15敗という結果に直結したと考えられます。

つまり、6月の最大の敗因は「点が取れなかったこと」ではなく、「点を取られすぎたこと」だったと言えるでしょう。

投手陣全体が苦しんだ6月

では、その失点増加の原因はどこにあったのでしょうか。

6月の投手成績を見ると、その答えが見えてきます。

【6月防御率(12球団順位)】

  • 先発   4.69(12位)

  • リリーフ 4.50(11位)

こう見ると、先発だけが崩れたわけでもなく、リリーフだけが悪かったわけでもありません。

投手陣全体で失点が増えてしまったことが、6月の低迷につながりました。

交流戦でセ・リーグトップの順位だった巨人と比較すると、その差はさらに分かりやすくなります。

  • 先発   1.94(1位)

  • リリーフ 2.01(2位)

このように投手陣が圧倒的な安定感を見せており、その差がそのまま勝敗の差として表れたとも言えるでしょう。

ローテーション全体が苦戦していた

先発投手個人の成績を見ても、その苦しさが数字に表れています。

  • 東   4試合 1勝1敗 防御率3.70

  • 石田裕 4試合 0勝3敗 防御率5.01

  • 尾形  3試合 0勝2敗 防御率4.30

  • 平良  3試合 0勝2敗 防御率4.50

  • 篠木  2試合 2勝0敗 防御率4.50

  • 入江  2試合 0勝1敗 防御率6.10

  • 庄司  1試合 0勝1敗 防御率7.20

本来ローテーションを支える東や石田裕太郎も本調子とは言えず、他の先発投手も軒並み苦しい数字が並びました。

篠木は2勝を挙げていますが、防御率4.50と内容まで万全だったわけではありません。

つまり、特定の投手だけが不調だったのではなく、ローテーション全体が苦しんでいたことが分かります。

今シーズンは開幕当初から先発陣が課題と言われてきましたが、その弱点が6月に数字としてはっきり表れた1か月だったと言えるでしょう。

打線は本当に敗因だったのか

一方で、打線についてはどうだったのでしょうか。

6月はチャンスであと一本が出ない試合も多く、「打線が原因で負けた」という印象を持ったファンも少なくありませんでした。

しかし、数字を見ると少し違った景色が見えてきます。

DeNAの6月平均得点は3.53点。

リーグ平均の3.32点を上回っており、得点力そのものはリーグ平均並みを維持していました。

もちろん満足できる数字ではありませんが、投手陣ほど深刻な状態だったわけではありません。

さらに、4点以上を奪った試合数を比較すると次のようになります。

  • ヤクルト 8試合

  • 阪神   6試合

  • 中日   6試合

  • DeNA   6試合

  • 巨人   5試合

  • 広島   5試合

DeNAは決して点を取れないチームではありませんでした。

今シーズンのセ・リーグは平均得点が3点台中盤に収まっており、4点以上を奪えれば勝利できる可能性は大きく高まります。

つまり、打線は一定の仕事をしていた一方で、その得点を守り切れなかった試合が多かったという見方もできるでしょう。

7月以降の注目ポイント

6月のデータから見えてきたことは非常にシンプルです。

DeNAが勝利を増やすためには、

  • 投手陣が3失点以下に抑えられるか。

  • 打線が4点以上を奪えるか。

この2つが一つの目安になります。

もちろん野球は毎試合同じように進むものではありません。

それでも、現在のセ・リーグの得点環境を考えれば、このラインをどれだけクリアできるかが勝敗を左右する可能性は高いでしょう。

6月は投手陣全体の苦戦が数字として表れた1か月でした。

7月以降、先発ローテーションの立て直しやリリーフ陣の安定によって失点を減らすことができれば、DeNAが巻き返す可能性は十分に残されているのではないでしょうか。

ここまでは、6月にDeNAが4勝15敗と大きく負け越した原因をデータから振り返ってきました。

では、この状況から巻き返すためには何が必要なのでしょうか。

ここから先は、各先発投手に求められる役割や、新外国人ビドを含めたローテーション再建のポイントを整理しながら、7月以降のDeNAがどこまで巻き返せるのかを考察していきます。

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