デュプランティエをウェーバー公示──DeNAの狙いと次の一手は?
DeNAはデュプランティエをウェーバー公示しました。
故障による離脱という結果だけを見ると、「補強は失敗だった」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、私が今回注目したのはデュプランティエの退団そのものではありません。
本当に気になったのは、このタイミングでウェーバー公示を行ったという球団の判断です。
支配下枠や外国人枠にも余裕が生まれた今、球団はどのような編成を考えているのでしょうか。今回は、その狙いと今後の補強について考えてみます。
デュプランティエ獲得は失敗だったのか
まず整理しておきたいのは、今回の結果だけでデュプランティエ獲得そのものを失敗と評価すべきではないということです。
デュプランティエは、健康であればローテーションの柱となり、防御率1点台級の活躍も期待できる投手でした。
一方で、故障歴があり、コンディション面にはリスクも抱えていました。
つまり今回の補強は、「大きな戦力上積み」というリターンを狙う代わりに、故障というリスクも受け入れる補強だったと言えます。
結果として故障により離脱し、ウェーバー公示という結末になりました。しかし、それは数ある可能性の中で最悪のケースを引いてしまったというだけであり、当時の補強判断まで否定する理由にはならないと考えています。
仮にジャクソンを残留させるという選択肢もあったかもしれません。しかし、それは補強ではなく現状維持です。
優勝を目指すのであれば、現有戦力を維持するだけではなく、さらに上積みを狙う姿勢も必要になります。
結果は残念でしたが、球団がチャレンジしたこと自体は評価してよいのではないでしょうか。
本当に気になるのは「このタイミング」であること
今回、私が最も興味を持ったのは、デュプランティエをウェーバー公示したタイミングです。
デュプランティエの状態にもよりますが、シーズン終了まで契約を維持するという選択肢もありました。
それでもこの時期に契約整理へ踏み切ったということは、球団として次の編成を見据えた判断だった可能性があります。
補強期限まではまだ時間があります。
つまり、このウェーバー公示は「補強終了」ではなく、「次の補強へ向けた準備」と考えることもできるのです。
支配下枠はまだ2つ空いている
デュプランティエのウェーバー公示発表と同時に、育成選手の浜地真澄が支配下登録されています。
これによってDeNAの支配下枠はまだ2つ残っています。
さらに外国人選手も1人減ったことで、新外国人選手を獲得できる余地も生まれました。
この状況を見る限り、球団が現在の戦力でシーズンを戦い抜こうとしているとは考えにくく、補強を見据えて枠を確保している可能性があります。
育成昇格だけでは説明しにくい
もちろん、育成選手の支配下登録という可能性もあります。
現状で最有力候補として挙げられるのは馬場皐輔でしょう。
しかし、仮に馬場を支配下登録したとしても、なお支配下枠は1つ残ります。
もし育成昇格だけが目的であれば、ここまで余裕を持たせる必要はありません。
だからこそ私は、球団は外部補強も視野に入れているのではないかと考えています。
今回のウェーバー公示で見るべきポイント
今回のニュースは、「デュプランティエが退団した」という一点だけで終わる話ではありません。
むしろ重要なのは、球団が補強へ動ける状態を整えたことです。
支配下枠にも外国人枠にも余裕があり、補強期限まではまだ時間があります。
今後どのような一手を打つのか。
今回のウェーバー公示は、その第一歩だったのかもしれません。
ここまでは、ウェーバー公示の背景と球団の狙いについて考察してきました。
では、実際にDeNAはどのような補強を狙うべきなのでしょうか。
ここからは、DeNAが狙うべきは野手か、先発か、リリーフか、それぞれの可能性や具体的な選手像について、私なりの考えを詳しく解説していきます。