馬場皐輔・高見澤郁魅の支配下登録が示すDeNAの現在と未来
馬場皐輔は現在の戦力として、高見澤郁魅は未来への投資として──。
2人の支配下登録から見えてくるDeNAの編成方針を考えてみます。
7月30日、DeNAは育成の馬場皐輔投手、高見澤郁魅内野手との支配下契約を発表しました。
これで支配下登録選手は70人となり、今季の支配下枠は上限に到達しました。
育成選手の支配下登録は、「結果を残した選手へのご褒美」と受け止められがちです。しかし私は、今回の2人の昇格にはそれ以上の意味があると考えています。
馬場は「今」の戦力として、高見澤は「未来」の戦力として──。
今回は、この支配下登録が示す球団の意図について考えてみます。
2人とも支配下にふさわしい成績を残していた
まず前提として、2人ともファームで十分な結果を残していました。
馬場投手はここまで25試合に登板し、防御率2.38。イニング数を上回る奪三振を記録しており、打者から空振りを奪える力が大きな武器です。
一方、高見澤選手は高卒3年目ながら46試合145打席で打率.315、1本塁打、OPS.802を記録しています。
特に高卒3年目でこれだけの打撃成績を残していることは評価でき、将来の主力候補として期待したくなる内容です。
もちろん、この成績だけを見ても支配下登録に値する選手だったと言えるでしょう。
しかし私は、それだけが理由ではないと思っています。
馬場は「今」の戦力を補強するため
馬場投手の支配下登録は、現在のチーム事情が大きく関係していると考えられます。
今季のDeNAはリリーフ陣の運用に苦しんでいます。
連投による疲労や不調で苦しい場面も多く、ブルペンを支えられる新たな戦力が求められていました。
そんな中で馬場投手は、ファームで安定した成績を残しながら三振も多く奪えていました。
空振りを取れるリリーフは1軍でも非常に価値が高く、まさに今のチームが必要としているタイプです。
つまり今回の支配下登録は、
「結果を残したから昇格した」というだけではなく、「今すぐ戦力として必要だった」
という意味合いが強い昇格だったのではないでしょうか。
高見澤は「未来」を守るため
一方、高見澤選手は少し意味合いが異なります。
もちろん打撃成績は非常に優秀ですが、まだ高卒3年目ですし、シーズン終了後に支配下登録という選択肢もあったかもしれません。
では、なぜこのタイミングだったのでしょうか。
理由の一つとして考えられるのが、育成契約3年目という点です。
育成契約の選手は、3年が経過すると一度自由契約とし、改めて契約し直す必要があります。
球団として高見澤選手を今後も育てていく意思があるのであれば、他球団へ流出する可能性をなくすためにも支配下登録は有効な選択です。
つまり今回の支配下登録は、
「来季以降も球団の戦力として育てていく」という意思表示
でもあると言えるでしょう。
馬場が現在の戦力なら、高見澤は未来への投資。
同じ支配下登録でも、その意味は大きく異なっているように感じます。
ここまでは、今回の支配下登録が行われた理由について考えてきました。
では、この2人は今後どのような選手を目指していくべきなのでしょうか。
馬場投手が1軍で生き残るために必要な役割、高見澤選手がレギュラーをつかむために乗り越えるべき課題、そして今回の支配下登録がDeNAの育成や編成に与える意味について、私なりの考えをさらに掘り下げていきます。