度会隆輝、初の規定打席到達──不調の6、7月を乗り越え、自分で取り戻したレギュラーの座

度会隆輝が自身初の規定打席に到達しました。3〜5月の好調から一転、6〜7月には大きく成績を落とし、スタメンを外れる時期も経験。それでも8月以降は再び打率3割台まで盛り返しました。不調を乗り越え、自分の力でレギュラーの座を取り戻した今季を振り返ります。
ハマノンタン 2026.09.16
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度会隆輝が、自身初となる規定打席に到達しました。

2023年ドラフト1位でDeNAに入団し、ルーキーイヤーから大きな期待を集めてきた度会。

プロ3年目となる今季、ついにシーズンを通して一軍で打席を積み重ね、規定打席という一つの大きな節目までたどり着きました。

ただ、ここまでの道のりは決して順風満帆だったわけではありません。

シーズン序盤には好調な打撃を見せながら、6月から7月にかけて大きく数字を落とし、スタメンから外れる試合も増えました。

それでも、そこで終わらなかった。

一度立ち止まり、自分の打撃を取り戻し、再びスタメンの座をつかんだ末の規定打席到達です。

今季の度会の成績を大きく3つの期間に分けてみると、その流れがよく分かります。

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各期間の成績

  • 3〜5月

189打席 打率.299 本塁打4 打点18

出塁率.340 長打率.412 OPS.753

  • 6〜7月

97打席 打率.221 本塁打2 打点8

出塁率.309 長打率.360 OPS.670

  • 8月以降(9/13時点まで)

154打席 打率.302 本塁打3 打点21

出塁率.364 長打率.410 OPS.774

数字を見ても、6月から7月だけ明確に谷ができています。

そして、この谷を乗り越えたことこそ、今季の度会を語るうえで非常に重要だったのではないでしょうか。

3〜5月、レギュラーとしてつかんだ手応え

開幕直後から、度会は順調なスタートを切りました。

3〜5月まで主に2番や5番でスタメンを任されてチャンスメイクとしてもランナーを返す役割としても機能し、非常に良い状態でした。特に持ち味のバットコントロールを活かして安打を稼ぐだけじゃなく、長打もうてていたことで強力な打者としてアピールできていました。

昨季も一軍で一定の打席を経験していたとはいえ、規定打席には届いていませんでした。

そんな度会がプロ3年目にして、一軍のレギュラーとしてシーズンを走り始めた。

今季序盤には、そんな手応えがありました。

ただ、長いシーズンを通して好調を維持することは簡単ではありません。

度会にも最初の大きな壁がやってきます。

6〜7月に訪れた不調

6月に入ると、度会の数字は下降しました。5月には打率.303だったものが、6月には打率.222、さらに7月も打率.217と安打が出なくなってしまいます。

この期間は三振数が増えたわけではなく、また長打も出ることはあったものの、内野ゴロや内野フライの数が特に増えていました。

おそらく本人としては5月までの流れで普通に打っているつもりでも、今まで安打だったのが何故か止められる、というような感覚になっていたのではないでしょうか。

こうした事態になり、6月後半から徐々にスタメンを外れるようになります。

このスタメンを外れるようになった要因は度会の不調だけでなく、他の外野手が結果を残していたことも関係しています。

勝又温史がこの6月、7月はどちらも打率3割超えの成績で、更にOPSも.700を超えて明確に度会よりも打てている状態でした。

さらに6月から連続安打を重ねていたことで、チームとしても好調の勝又を1番に置いて打席を与える方向になっていました。

そして、7月にはエンカーナシオンも一軍に加わって打線の中心を担うようになります。

エンカーナシオンは1軍昇格直後から打ちだして、7月には打率3割超 5本塁打 21打点 OPS.800超という素晴らしい結果を残します。

さらに守備でもライトをしっかり守れていたことで、「4番・ライト」の定位置を奪取しました。

この勝又とエンカーナシオンの台頭があり、度会のスタメン機会は減っていきました。

度会にとって、この6月から7月は、プロ3年目にして迎えた一つの大きな壁だったのかもしれません。

ここからは、度会の出場機会が減っていた当時、首脳陣がその状態をどう見ていたのかを振り返ります。

鶴岡賢二郎ベンチコーチ、藤田一也コーチ、そして相川監督のコメントを追っていくと、単純に「不調だから使われなくなった」だけではない、度会への期待と育成の考え方が見えてきます。

そして、その時間を経た度会は8月以降、再び自分の打撃でスタメンの座を取り戻していきました。

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