織田翔希を1位指名するのはどこか──渡部海、大学生投手、菰田陽生から12球団を読み解く
2026年ドラフトの目玉候補となっている、横浜高校の織田翔希。
最速157キロのストレートを持ちながら、変化球や制球力も含めて高校生離れした完成度を持つ右腕です。
夏の神奈川大会で157キロを記録した際には、ロッテ、ソフトバンク、中日など各球団のスカウトから高い評価が並びました。中日からは高校生の中で「断トツ」とする評価まで出ています。
能力だけを考えれば、ドラフト1位で指名する可能性があるのは12球団すべてでしょう。
しかし、実際のドラフトではそう簡単ではありません。
今年は織田だけでなく、青山学院大の捕手・渡部海、山梨学院の二刀流・菰田陽生、さらに大学生投手にも複数の1位候補がいます。
どれだけ織田を高く評価していても、1位指名できる選手は一人だけです。
そこで今回は、
「織田を評価している球団はどこか」
ではなく、
「12球団それぞれの補強事情や他候補との比較まで考えた時、最後まで織田が1位候補として残りそうなのはどこか」
という視点から考えてみます。
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まず渡部海を1位指名しそうな球団
最初に分けたいのが、投手ではなく青山学院大・渡部海を1位で狙う可能性のある球団です。
現時点では、阪神、広島、巨人、楽天の4球団を考えています。
共通しているのは、現在の捕手事情だけでなく、中長期的な正捕手を考える余地があることです。
阪神には坂本誠志郎、梅野隆太郎、伏見寅威らがいますが、将来的な世代交代を考える必要があります。
巨人についても現在の捕手陣の人数自体は揃っているものの、数年先まで見据えて大学球界屈指の捕手を確保する選択肢はあります。
楽天も将来の正捕手を明確にするという意味では、渡部を1位で獲得する理由があります。
広島は今季、持丸泰輝を1番手として起用できています。ただ、チーム全体の打撃成績が低迷していることを考えれば、攻撃力のある捕手を加えて打線を底上げするという意味で渡部を1位候補とする可能性は十分ありそうです。
もちろん、この4球団すべてが渡部を指名するという意味ではありません。
特に阪神などは織田も高く評価しているでしょう。
それでも、まずこの4球団には「織田ではなく渡部を選ぶ理由がある」と考えておきます。
オリックス、ロッテ、ヤクルトは大学生投手か
続いて考えたいのが、即戦力性の高い大学生投手です。
ここには、オリックス、ロッテ、ヤクルトの3球団を当てはめたいと思います。
理由は今季の投手事情です。
3球団とも今季の投手成績は低迷していて、立て直しが急務となっています。
もちろん、投手陣に課題があるから必ず大学生を指名するという話ではありません。
高校生の織田を獲得し、数年後のエース候補として育てるという考え方もできます。
しかし現在のチーム状況を考えれば、「数年後」よりも「来季から一軍ローテーションに入る可能性」を重視することにも十分な理由があります。
今年は大学生投手にも1位候補がおり、秋のリーグ戦まで含めて最後まで比較することになるでしょう。
実際、オリックスやロッテも織田の能力そのものは高く評価しています。
つまり、織田の評価が低いから大学生を選ぶのではなく、今のチームに何が必要なのかを考えた時、即戦力性を優先する可能性があるということです。
その意味で、オリックス、ロッテ、ヤクルトについては現時点では大学生投手側として考えます。
これで12球団のうち7球団を整理しました。
渡部海を選ぶ可能性がある、阪神、広島、巨人、楽天。
大学生投手を優先する可能性がある、オリックス、ロッテ、ヤクルト。
そして残ったのが、DeNA、中日、日本ハム、西武、ソフトバンク。
この5球団です。
ここからが、今回最も考えてみたいところです。
なぜなら、この5球団を考えるうえで大きな分岐点になるのが、織田翔希と菰田陽生、2人の高校生をどう評価するのかだからです。