DeNAドラ1・小田康一郎は順調なのか──二軍成績から見る打撃・守備・指名の意味
DeNAのドラフト1位ルーキー、小田康一郎は今季ここまで主にファームで実戦経験を積んでいます。
ドラフト1位という肩書きを考えれば、「なぜまだ一軍に定着できていないのか」「期待通りに成長しているのか」と気になるファンもいるでしょう。
さらに今季のDeNAは先発投手のやり繰りに苦しむ時期も長かっただけに、
「小田ではなく即戦力投手を1位で指名した方が良かったのではないか」
という意見も見られます。
一方で、小田はもともと1年目から一軍で結果を残すことだけを期待されて指名された選手ではありません。
宮﨑敏郎や筒香嘉智といった主力がベテランの域に入る中で、数年後の打線を支える中軸候補として期待される存在です。
では現在、小田はどこまで成長しているのでしょうか。
打撃、三塁守備、そしてドラフト1位指名の意味という3つの視点から考えてみます。
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二軍だから「順調ではない」とは限らない
まず確認しておきたいのは、ドラフト1位だからといって、大卒の野手が1年目から一軍のレギュラーにならなければならないわけではないということです。
特に野手の場合、プロの投手への対応だけでなく、守備や走塁も含めて一軍で戦える水準まで引き上げる必要があります。
小田も今季は一度一軍を経験していますが、現在は再びファームで多くの打席と守備機会を与えられています。
一軍でベンチに座りながら限られた打席を与えられるより、二軍で毎日のように試合へ出場する。
将来のレギュラー候補という立場を考えれば、この起用自体に大きな違和感はありません。
むしろ見るべきなのは、「一軍にいるか、二軍にいるか」だけではなく、二軍で何を積み上げているかでしょう。
打撃ではプロへの適応が進んでいる
小田の今季ファーム成績を見ると、以下の通りです。(8/15時点)
348打席 打率.269 4本塁打 42打点 OPS.755
打率や本塁打数はそこまで突出していないです。これは一見しただけでは「ドラフト1位としては物足りない」と感じる人もいるかもしれません。
ただ、小田の打撃で注目したいのは、単純な打率や本塁打数だけではありません。
四球を選べていて二塁打が多く、出塁率や長打率が打率に比べると高めに出ていて、その結果OPSは.755と好成績です。
大学時代から評価されていた長打力や選球眼が、プロでもある程度発揮されていると言えるでしょう。
また、シーズン序盤からずっと同じ成績だったわけでもありません。
プロ入り直後は苦戦する場面もありましたが、シーズンが進むにつれて打撃成績を上げてきました。
これは非常に重要です。
ルーキーに求めたいのは、最初から完成された成績を残すことだけではありません。
プロの投手と対戦し、通用しなかった部分を修正し、その後に成績を上げていけるか。
小田は少なくとも今季、その「適応」の過程を見せています。
将来的にクリーンアップを担うことまで期待するのであれば、今後は長打力をさらに伸ばしていく必要はあるでしょう。
それでも1年目の現在地としては、悲観するような内容ではありません。
では、小田が将来のレギュラーを掴むうえで重要となる三塁守備は、実際どこまで成長しているのでしょうか。
シーズン通算の守備率だけを見れば不安も残ります。
ただ、期間を区切って数字を追っていくと、そこには単なる印象論では片づけられない変化も見えてきます。
また、「小田ではなく投手を指名すべきだった」という声もありますが、この評価も今季の新人投手たちの成績と並べてみると、違った見え方が出てきます。
ここからは、小田の三塁守備が実際にどこまで改善しているのか、数字から見える成長の中身、そしてドラフト1位指名を今どう評価すべきかを詳しく整理していきます。